為替相場についての裏知識
為替相場とは、自国通貨と外国通貨の交換比率のことです。為替相場は「為替レート」とも呼ばれており、各種メディアによるニュースで毎日のように報道されています。大概の場合は基軸通貨であるアメリカドルとの為替相場が報じられます。
為替相場の変動は、特に海外と取引をしている企業などにとっては死活問題ですが、FX(外国為替証拠金取引)をしている人にとっても大きな関心ごとでしょう。多くの人は為替相場の変動は「気が気じゃない」というのが本音なのではないでしょうか。
為替相場は、通常は「1ドル=○○円」といったかたちで表され、「円高」「円安」という言葉とともに報道されます。ちなみに、円の数字が少ないと「円高」、多いと「円安」ということになります。
「円の数字が多いほうが円高じゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この場合は物の値段を表すわけではないので、ちょっと事情が違ってきます。
為替相場について、具体的な数字を挙げて、もっとわかりやすく説明すると――
1ドル=100円
1ドル=150円
の双方の状況のとき、「1ドル=100円」が円高、「1ドル=150円」が円安となります。
円安のときは1ドルで150円のものが買えますが、円高になると100円のものしか買えず、「円高のほうがドルの価値が低い」→従って「円高のときは円の価値が高い」ということになるのです。